2015年に本屋で目を引いていたのが、松岡修造の「日めくり、まいにち修造」カレンダーと、この「経営者になるためのノート」です。
最近、柳井さんの「成功は一日で捨てされ」を読んだばかりだったので、続けてこちらのノートも買ってみました。
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「経営者になるためのノート」の由来
柳井さん自身が後継者に悩んでいることもあり、「経営者を200名育てる」という目標を立てています。
この本は、元々はユニクロの社内の教育機関で使っていた教材だったようです。ユニクロは社内ノウハウにとても厳格ですから、最初は一つ一つにシリアルナンバーを振っていたのを、「日本を元気にしたい!」という思いから、出版に至ったそうです。
ワークブックのようになっている
「経営者になるための本」の最大の特徴はワークブックになっていることです。
各ページの周りはノートのように罫線が引いてあり、自分が気づいたことや心に留めておきたいことを書けるようになっています。
各章の最後には、セルフワークと称して、この本に書かれていることをベースに自己評価する欄が設けられています。
「経営者に必要な四つの顔」
概要は、16pに書かれているに集約されています。
これらの力を経営者の顔として見た時、経営者には次の四つの顔が必要と言い換えることもできます。
- 「変革する力」 ーイノベーターー
- 「儲ける力」 ー商売人ー
- 「チームを作る力」 ーリーダーー
- 「理想を追求する力」 ー使命感に生きるものー
このノートでは、四つの力それぞれについて、一つの力につき七つの視点から、経営者になるために大切にしてほしいことを記しています。
自分の問題、自分の状況に引きつけて、考えながら読み、必要なことはどんどん書き込んで、自分用の「経営者になるためのノート」として完成させて下さい。
おそらくは、社外取締役の一橋のビジネススクールの教授と一緒に作ったのではないかと思われます。よくも悪くも、昨今のトレンドに則って、理想の経営者像というものを描いている気がします。
それぞれの「七つの視点」というのも、「成功は一日で捨てされ」で繰り返し書かれていたことが書いてあり、このノート一冊で柳井さんの考えが全て思い出せる感じがします。
まあ、ぶっちゃけた話、これを全て求められるユニクロの中の人は大変だというのが率直な感想です。それだけ、純粋な原理原則が叩き込まれています。
どう使うか?
「経営者になるためのノート」は本として読んでしまうと1時間くらいで読めてしまう量です。そのように扱われることは、著者自身としても本意ではないのでしょう。
使い方は人それぞれだと思いますが、私は会社の目標設定・成果面談のときに「経営者になるためのノート」を使おうかと思っています。そのときに、こちらのノートにもあてはめて書き込んでいけば、よりよい目標設定や成果のアピールができるような気がします。
また、概ね共感できる内容なので、書かれている「七つの視点」と関連する、自分の経験、本や講演で聞いた話を、ページの外の罫線に書いてより腑に落ちた形にしていくのもよいかと思っています。
まとめ
「経営者になるためのノート」は文量としては少ないですが、どれも奥深いことが書かれています。自分なりの活用の仕方を考えて、使ってみてはいかがでしょうか。
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