エンジニアでもお金の流れは読めるようになったほうがいいとよく言われています。
そんなことを考えながら近所の本屋に寄ったら、平積みされていたのでつい買ってしまいました。ファイナンスやアカウンティングを学ぼうとして、何度も挫折した人にもとっつきやすい、オススメな本になっています。
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挫折する理由
私も何度もファイナンスやアカウンティングを学ぼうとして挫折しています。私が参加した社内の10日間にもおよぶビジネス研修でもアカウンティングの本を配られたのですが、おそらく誰一人として身になっていないと思います。
なぜでしょうか?
おそらくは、ファイナンスやアカウンティングを学ぶ目的がないからです。目的がないまま、いきなり簿記のルールだとか細かい話から入ろうとしてしまって、全体像がよく分からず途方にくれてしまうケースが多いように思います。
最低限必要なレベルをおさえる
エンジニアなど、専門にやっていない人はまずは決算書(財務三表)を読めるようにすることを目的にするとよいと思います。また、ハードルをあげすぎず、下記のレベルで分かるとよいでしょう。
損益計算書なら、
- 売上高
- 売上原価
- 売上総利益(粗利)
- 営業利益
- 販売管理費
- 経常利益
- 特別利益/特別損失
貸借対照表なら、
- 流動資産
- 固定資産
- 流動負債
- 固定負債
- 株主資本
- 利益剰余金
指標なら、
- 売上高
- 営業利益
- 総資産
- 自己資本比率
- 利益率
- ROA
- ROE
これらの意味するところが分かれば、まずはよいでしょう。
各業界の企業の特徴が、決算書から分かる
この本では詳細になりすぎず、上記のレベルで各企業の決算書を説明してくれています。
決算書の読み方の勉強になるとともに有名企業の特徴を捉えられて一石二鳥の内容になっています。
たとえば、トヨタが営業利益だけで2兆円を超えていたのは驚きました。一流の大企業と言われているのは、だいたい売上高が1兆円以上ですから、営業利益でその額になっているのが驚異的です。
三菱 UFJも総資産で286兆円と書かれています。いくらなんんでも、金額の桁が違いますね。
各企業をフラットに比べるのではなく、この業界ではこの指標は低くなりやすい、だとか業界ごとの特徴を踏まえて指標を説明してくれています。このあたりまで頭の中に叩き込めば、周りの人にも「お、やるな!」と思われるのではないでしょうか。
まとめ
本書は、エンジニアなど人が決算書の読み方を学ぶのに最適な内容になっています。各企業の分析も興味深い内容になっていますので、今まで勉強に挫折してきた方は購入されてはいかがでしょうか。
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