昨年使った医療費の額が大きければ、確定申告すると還付金がもらえることがあります。
確定申告は3月15日までとなってますので、できるだけ前倒しで作業を進めておきましょう。ポイントとなる部分を説明します。
目次
どのくらい還付金がもらえるのか
医療費控除は、実際に支払った医療費から補填金を差し引き、さらに10万円引いた額です。
実際に支払った医療費とは、おおまかに言えば、窓口で請求されたお金と交通費です。補填金とは、医療保険の保険金、出産一時金、高額医療支給金などです。
私の場合は、医療費控除の対象額のおおよそ1割が還付金になりました。
こちらに還付金の見積りができるシミュレータをつくりましたので、参考にしてください。
家族の医療費も対象になりますので、一番所得、つまりは収入が大きい人が申請するのがよいです。
提出方法は、e-Taxよりも書面提出がよい
次に、確定申告の書類の提出方法を選ぶ必要があります。
医療費控除が目的であれば、e-Taxよりも書面提出の方がよいです。
e-Taxは、住民基本台帳カードを入手し、ICカードリーダーを購入する必要があります。今の段階ではかえって面倒くさいと言わざるを得ません。
一方で、書面提出の方は、今までにかかった医療費と交通費、受け取った補填金をエクセルにまとめて、領収書とともに提出するだけです。
フォーマットは自由なのですが、確定申告のホームページに『医療費集計フォーム』というエクセルの雛形があるので、それを使うとよいです。
この『医療費集計フォーム』を埋めれば、確定申告の作業はほぼ終了です。
健康保険組合のデータを使うと便利
会社の健康保険組合によっては、サイトにログインすると、今までかかった医療費の一覧がダウンロードできることがあります。
この健康保険組合のデータを使うと、医療費の抜け漏れをチェックするのに便利です。
ただし、健康保険組合のデータでは、実際に支払った額は必ずしもすべて反映されていないので気をつけて下さい。領収書から医療費を抽出するようにしてください。
領収書ベースで、医療費集計フォームを埋める
医療費控除の申請には、病院でもらった領収書が必要です。提出も求められます。
したがって、領収書ベースで作業をしていくとよいです。
医療費控除の対象か、チェックする
医療費控除の対象とならないものもあります。主だったものは下記ですが、他にもありますので、詳しくは調べてみてください。
- 予防注射
- 特に異常が認められなかった場合の検査費用
- ガソリン代、駐車代
- 医者の指示によらない、差額ベッド代
- 入院時のパジャマ、洗面用具
- 保険会社に提出するための診療書代
- 歯石除去の費用
領収書を1枚ずつチェックしていきます。鉛筆を使って、対象になっていない費用は印をつけて領収書の欄外に見直した合計額を鉛筆で書いておきます。
通院にかかった交通費を計算する
電車で行った場合など、交通費がかかった場合は、Yahooなどで交通費を調べて、領収書の欄外に鉛筆で通院費を書いておきます。
補填金を調べる
もしも、医療保険からお金が降りたり、出産一時金をもらったり、高額医療給付金が出た場合は、補填金として領収書の欄外に鉛筆で書いておきます。
医療費集計フォームに反映する
すべての領収書の確認が終わったら、次にその内容を医療費集計フォームに反映をしていきます。上記で支払った医療費と通院費、補填金が明らかになっているので、埋められるはずです。
なお、医療費集計フォームは支払った医療費、通院費、もらった補填金(保険金など)はそれぞれ行を分けて書くとわかりやすいです。通院費は『受けた治療内容』のところに『上記の通院費』と書いておくとよいでしょう。
国税庁のサイトで確定申告書を作成し印刷する
あとは、国税庁のサイトに行き、必要事項を記入して、医療費集計フォームを読み込ませるだけです。こうすると、確定申告書ができあがります。
あとは、確定申告書を印刷して必要な場所に印を押し、源泉徴収票を添付して税務署に送付すれば終了です。
まとめ
確定申告の医療費控除は、還付金が戻って来るお得な制度です。できるだけ、前倒しで作業をしていきましょう。
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