鉄血のオルフェンズは、日本の企業の縮図である

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の1stシーズンの最終話を観終わりました。

感想は、リアルタイムで観てよかった!と思えるほど、とても楽しかったです!最近のガンダムシリーズでは、最高傑作かもしれません。

どうやら、2ndシーズンも秋に始まるようです。ダブルオーのときは、1stシーズンはよかったのに、2ndシーズンでコケてしまったので、そうならぬよう期待してます。

5分でわかるあらすじとかは他のブログに任せるとして、「あ、この話は日本の大企業とベンチャー企業とか、日本企業の縮図として観ると面白いかも」と思いました。

※ ネタバレはありますので、あらすじを楽しみたい方は読まないでください。ネタバレなしで書こうとしたけど、無理でした。ストーリーの大事なところはできるだけ書かないでおいてます。

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舞台は大企業に支配された世界

細かいところははしょりますが、火星圏に人類が移住している未来の話になっています。実権は地球側が握っており、火星は資源を搾取される立場になっています(主人公は火星側)。

地球側には、火星の人々が反旗を翻さないように監視する巨大な軍事組織「ギャラルホルン」に支配されています。途中で、火星側の企業が劣悪な労働環境の改善に訴えるシーンがあるのですが、圧倒的な軍事力で聞く耳持たずに簡単にひねりつぶされてしまいます。

じゃあ、これだけリソースに差があるならギャラルホルンの圧勝じゃん、と思ってしまうのですが、変なしがらみにしばられてたり実戦が形式化されてしまっていて、意外と火星圏の主人公サイドに翻弄されてしまいます(後述します)。

このギャラルホルンが実に日本の大企業の縮図に思えて仕方がないのです。

内部でも、幹部は地球圏出身のみで固められており、さらにセブンスターズという貴族的な派閥によって支配されています。言ってみれば、有名大学卒業の人たちで構成されていて、よく分からないけど偉そうな役員がいる感じでしょうか。

主人公サイドはベンチャー企業

一方の主人公サイドは、火星にある基地でろくに給料を払われないで闘いに送り込まれる、火星でも最底辺の人たちで構成されます。言ってみれば、ブラック企業にだまされて働かされているようなものです。

ある時、主人公の一人であるリーダーがブラック企業の基地にクーデターを起こして、新しく「鉄華団」という組織を起こします。リーダーシップに惹かれて、みんなついていきます。

ただ、やり方は無茶苦茶です。構成員はほとんど子供で、子供にも武器を持たせて戦場に送り出します。地球サイドでは禁忌とされている、人体改造みたいなこともしています。構成員もどんどん戦いの中でやられていってしまいます。まさに、労働基準法とかルールそっちのけでゴールに突っ走るベンチャー企業そのものでしょう。

主人公のリーダーも、何度も人として思い悩むのですが、「いまさら引けない、突っ走るしかない!」とさらにメンバーを犠牲にしていきます(笑)。

最終決戦は、まさに大企業 V.S. ベンチャー

はしょりますが(というか詳しく思いだせない)、主人公たち「鉄華団(ベンチャー企業)」は地球にある重要人物を送り届けるために地球の防衛を突破する、というミッションを遂行します。地球側、特にギャラルホルンにとっては、地球に来られると非常に都合の悪い人物です。

この最終決戦の中で、やけに戦いの作法(社内プロセス)にこだわる幹部が出てきます。戦いの前に名乗りをあげるとか、そんな感じです。名乗りをやっている間に、大切な部下が手段を選ばない主人公サイド(ベンチャー企業)にやられていきます。一度やられたら懲りればいいのに、別の戦いでまた同じことをやって、最後は自分もやられてしまいます。外から見るとこっけいなのですが、本人は戦いの作法(社内プロセス)に真面目に命をかけている描写になっていて、ある意味で泣けます。

そして、最終決戦も持久戦になり物資の圧倒的な違いで、主人公サイドは苦しむことになります。ギャラルホルン側(大企業)は、「今、攻め込めば、やつらを一捻りにできる!」という意見も上がるのですが「いやいや、防衛するのが俺たちの役割だから。下手なことして、厄介ごとはごめんだよ。」とあくまで自分の役割だけ遂行します。実際、主人公サイド(ベンチャー企業)はこれで皮一枚つながることになります。

越えてはいけない、一線を越えてしまう大企業

ギャラルホルン(大企業)側に、アインという人物が出てきます。出自は火星圏なので身分が低く、ギャラルホルンでもゴミ扱いをされている兵士です。平社員みたいなもんでしょう。

序盤のほうで、尊敬している上司が主人公サイドにやられてしまい、アインは復讐を誓います。このアインに、セブンスターズ(役員)の一人、ガエリオという人物に目をかけられて、主人公サイドに戦いを挑むことになります。

途中の戦いで、アインはガエリオをかばって重症を負って意識不明になってしまいます。

さて、ガエリオ自身は性格のいい人格者なのですが、もう一人のセブンスターズでマクギリスという腹黒い人物(ガエリオの友人)が出てきます。マクギリスは、意識不明のアインにあることをすることを、ガエリオに提案します。ネタバレになるので詳しく書きませんが、主人公サイドがやってる人体改造よりも、よっぽど人として一線を越えてしまっていることです。

ガエリオは「誇り」だとか「仇討ち」という大義名分に乗って、この申し出を受けてしまうのですが、作中の視聴者にしか分からない絶妙な描写で、実は主人公サイドにやられたアインの上司が、そもそも仇討ちを望んでいない、のが皮肉です。

結局のところ、ガエリオとアインは、もっともらしい表面的なことにとらわれてしまって、自己満足に浸っているに過ぎないのです。まさに、社畜といってよいでしょう。結果として、本質をついてくる主人公にやられてしまいます。

そして、一線を越えてしまった描写も、私は某大企業がやらかしてしまったアレを連想してしまうのです。結果として、これが引き金になり、ギャラルホルンをはじめとする地球側は崩壊していくことを予兆する結末になります。

マクギリスは腹黒い投資ファンド

最終決戦は、主人公サイドの勝利ということで幕を閉じます。

実は、主人公サイドは途中でかなりピンチに陥るのですが、地球側のマクギリスが裏で助けます。主人公サイドから見ると、マクギリスは味方なのですが、地球側のガエリオ達をけしかけているのも実はこのマクギリスです。

例えるなら、マクギリスは自分の思惑どおり事を進めて美味しいところをかすめとろうとする投資ファンドでしょうか。ちょっと強引かもしれませんが。。。

まとめ

という感じで、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」は非常に楽しめました!2ndシーズンも期待しています!

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